Eats in space（甲府市古府中町）
武田神社近くにあるスパイスカレー&コーヒーの店
山梨県有数の観光名所である武田神社を訪れたことはあっても、その奥まで訪れたことがある人は少ないのではないでしょうか。「甲府にこんなのどかな場所があったんだ。」と思うほど山や田んぼに囲まれた場所に、スパイスカレーとコーヒーの店 「Eats in space」 はあります。
2022年11月にオープンした店は、イベントなどで人気を集めていた「ナマステイタ～ル」が新たに店舗を構えた店です。店主・與那覇 至さんと大工業を営む奥様が改修したという店内は、白壁と木がもつ自然な風合いを活かした家具やタイル調のカウンターに、レコードから流れる音楽が癒しのひと時を演出してくれます。
沖縄から東京、山梨へと移住。
バリスタとしてキャリアを積んだ後、カレーに没頭
実はカレーよりもコーヒー屋さんの方が長いという與那覇さん。沖縄県宮古島で生まれ、大学進学を機に東京へ上京し6年前に山梨に移住してきました。
「東京のコーヒーショップで働いていた頃、都内から北杜市に移住した友人宅に泊まりに行く機会がありました。朝起きて、友人が自家栽培している畑にほうれん草を収穫しに行った体験が、忙しい東京に住んでいた当時の自分にとっては心がホッと休まる出来事になりました。近い将来こんな暮らしができたら良いなと漠然と考えていました。」と当時を振り返ります。
大好きだったスパイスカレーを独学で勉強し、山梨への移住を機にバリスタ仲間だった 「AKITO COFFEE」で3年間働きながら「Eats in space」 のオープン準備を進めました。「偶然にも移住する前から山梨に知り合いが多かったため孤立感は全くなく、移住当初から楽しかったです。」と話す與那覇さん。オープン当初から注目を集めた 「Eats in space」 は、今もリピート客で人気を博しています。
カレー以外の食べ物がヒントに。
サラリと軽やかに食べられるスパイスカレー
「Eats in space」 のカレーは、店主のカレーへの愛が込められた "todays curry" の1種類のみ。非日常でありながらも誰でも食べやすいカレーを目指しています。 「普段からいろんな飲食店に行き、美味しいと思った料理からヒントを得ています。元々カレー屋さんで修行していた訳ではないので、先入観なしに作ったら他にはないカレーを提供できるのではないかと思い日々試行錯誤しています。」と與那覇さん。
今回いただいたのは、タコスやタコライスをヒントに考案したというキーマカレー。10種類以上のスパイスを効かせたカレーに、付け合わせのアボカドと玉ねぎのワカモレ、トマト、玉ねぎ、セロリのサルサ、豆が原料のお煎餅パパドがのった豪華なワンプレートです。辛過ぎることなくまろやかで、味変でヨーグルトをかけるとさらに食が進み、あっという間に完食してしまうほど軽やかに食べられる一杯です。
食後のコーヒータイムには、数種類のデザートとコーヒーがお腹を満たしてくれます。特にデザートメニュー "シェフのアイス" は甲府市大津町にあるイタリアンレストラン 「NODO 二川伊料理店」 に特別オーダーしているアイスです。この日は、バナナとローズマリーのアイスを注文。アイスをつけて食べる方も多いビスケットは、口いっぱいに広がるバターの優しい甘味とザクッとした食感が楽しい焼き菓子です。それらに合わせるコーヒーは、 オリジナルでブレンドした 「AKITO COFFEE」の中深煎りの豆を主に使用し、酸味と苦味のバランスがちょうど良い味わいがデザートの美味しさをより一層引き立てます。
ランチのカレーが完売しても16時まではカフェとして営業している 「Eats in space」 。カレー屋ともコーヒー屋ともあえて位置付けていない店名は、「"食べたり飲んだりするところ" として、ここで過ごした時間が心満たされるものになってくれたら。」という與那覇さんの大切な想いが込められています。一度訪れると、またすぐに来たくなる。そんな気持ちに掻き立てられるのは、こだわりのカレーやコーヒーが美味しいのはもちろんのこと、のどかなロケーションと店主の朗らかな性格が表現された心安らぐ空間だからかもしれません。ぜひ、豊かな時間を過ごしに「Eats in space」を訪れてみてはいかがでしょうか。
Article written by VALEM co., ltd.
Eats in space
山梨県甲府市古府中町2887
※詳細は下記URLを参照してください。
Instagram : eatsinspace
