信玄公祭り2022レポ (Report of Shingen-ko Festival2022)
3日間の総観客動員数、過去最高を記録した「第49回信玄公祭り」
10月28日~30日に3年半ぶりとなる山梨県最大級のイベント「第49回信玄公祭り」が開催されました。 「信玄公祭り」は、戦国時代の名将・武田信玄を偲ぶお祭りで、今年は3日間の総観客動員数、過去最高の178,000人を記録しました。信玄公祭りのイベントの中から「甲州軍団出陣」の様子とイベントの楽しみ方を紹介します。
1.甲州軍団出陣は信玄公祭りのメインイベント
信玄公祭りのメインイベントである「甲州軍団出陣」は、甲府の街を武田の重臣二十四将ら軍勢が、上杉軍との戦いに向け、川中島の合戦へ出陣する姿を再現する行列で、「世界一の武者祭り」としてギネス世界記録に認定されている勇壮な武者行列が見どころです。
2.舞鶴城の出陣式は見どころいっぱい
舞鶴城で行われる出陣式は、信玄公と勘助、武田二十四将と武者が勢ぞろいし、上杉軍への出陣を決める軍議や出陣の「三献の儀」、出陣の様子など見どころがいっぱいです。
開催が近くなると、今年は誰が武田信玄や山本勘助を務めるのかと地元で話題になるほど、豪華な俳優や芸人が信玄公祭りに華を添えます。今年は、信玄公には芸人・お笑いコンビ ジャルジャルの後藤淳平さん、勘助には俳優・演出家・脚本家の三谷昌登さんが扮しました。舞鶴城では、信玄公と、湖衣姫、勘助との軽快な掛け合いや、重厚なパフォーマンスに歓声が上がりました。
ちなみに出陣の際に行う「三献の儀」は、3つの肴に酒を三度ずつ飲みほす儀式で、儀式の後、勝どきをあげ、陣営を鼓舞する意味をもちます。この3つの肴は、打ち鮑、勝ち栗、昆布の3品であり、「この戦に勝栗、敵を打鮑とし、よろ昆布なり」(この度の合戦に勝って、敵を討ち、喜ぶ)の語呂合わせの縁起を担ぐものだそうです。
3.戦国時代にタイムスリップ
甲州軍団は、甲府市内の平和通りや城東通りに繰り出して勇壮なパレードを行います。パレードでは、信玄公本陣隊による殺陣(たて)や、総勢千名超の武者らが一斉に迫力ある勝どきをあげ、さながら戦国時代にタイムスリップしたかのようです。
山梨中央銀行では、武田二十四将の一人で、信玄の弟である武田典厩信繁隊として総勢40名が参加しています。
4.武者とのふれあいを楽しみましょう
二十四将の各隊は、信玄公が待つ舞鶴城へ集結する前に、甲府市内の各陣屋や街のあちこちに出没します。みなさんの隣に突然武者が現れたり、街を歩いている隊がいきなりドラを鳴らし、刀を抜いて勝どきなどのパフォーマンスを始めたりと街中でパフォーマンスが楽しめます。もし近くに武者が現れたら、気軽に声をかけてください。大将・武者との記念写真撮影や、刀・槍・弓などの武具にも直接触れて楽しみましょう。
5.甲州軍団に参加できます
武田家臣隊への参加は個人でもできます(有料)。甲冑を着て甲府の街を練り歩き、戦国気分を味わえます。武田信玄公を親方様とする武者行列に一緒に参加しませんか? くわしい内容は信玄公祭り公式ホームページで確認ください。
6.他にもイベントは満載です
信玄公祭りでは、甲州軍団出陣だけでなく、28日は神明の花火大会コラボ花火、29日はフォトラリーや、賑わい城下町、信玄グルメ横丁、30日はお笑い芸人大集合!爆笑オンステージなど多彩なイベントが行われ、盛況な祭りとなりました。
また各地域でも秋のイベントが開催されています。
山梨の秋をお楽しみください。
2019年のレポートはこちら