富士山世界遺産センター(Fujisan World Heritage Center)
山梨で唯一、雨が降っても雪が降っても富士山を体験出来る場所とは?
登山シーズンが終われば、私たちのオフシーズンの富士山は「見るだけ」の対象となってしまいます。もちろん夏山期間以外は、登山道は通行止め。それでも寒い時期ほど昼間の富士山は空気が透き通って、綺麗に見えるものです。「夏のあの山頂の雰囲気が忘れられない...」「足腰に自信が無いのでシーズンでも登れる気がしない...」そんな方でも富士山を思いっきり体験出来る素晴らしい場所が山梨県にあることを、あなたはご存知でしたか?
外国人観光客にも大人気のマストプレイスとなっています。
富士山カルチャーを存分に体験出来る屋内施設
「富士山世界遺産センター(Fujisan World Heritage Center/以下FWHC)」は、富士山に関する総合情報施設です。365日入場無料の北館は綺麗なトイレもあってフリーWi-Fiも完備。多言語メニューも充実しているので、ツアー客にとっても安心の休憩スポットです。元々は「富士ビジターセンター」という名称でしたが、2013年の富士山世界遺産登録を機に更に富士山コンテンツを体感してもらう目的で南館を新設。新名称になり2016年6月にリニューアルオープンしました。
この南館がすごいことになっているんです。初潜入したふじのーと取材班は入場するやいなやビックリ。いきなり1000分の1スケールの絢爛な富士山オブジェが迎えてくれます。照明によって一日や四季折々の移り変わりも演出されているので、想像以上に迫力があります。南館はこのミニ富士山(とは言っても結構な大きさですが)を取り囲むように周廊スタイルの2階建施設となっていますが館内の至る所に日本中でここでしか体験出来ないコンテンツを体験出来るようになっています。
ここでしか見られない富士山コンテンツの宝庫
現代日本を代表する画家・山口晃氏による「冨士北麓参詣曼荼羅」。開館を記念して書き上げられたこちら作品は、オープン前日ギリギリまで山口氏が全身全霊をかけて仕上げたもの。
富士山にとって欠かせないのが、古来より行われてきた富士講。信仰の移り変わりを、古代から中世・近世・近代に渡って、山の形成プロセスも合わせて学ぶ事が出来ます。
富士山に関連する芸術作品の数々も展示されています。驚くことに、館内の全てのものが撮影OK。
ひときわ目を引いたのが、この「富士山センゲン」のコーナーです。利用者の出身地をデザインした「午王宝印」にメッセージを記入したものを現場のスクリーンにアップロード出来るようになっています。富士山に対する想い・大切な人に対する想い。これらの謂わば「デジタル宝印」は、オフィシャルサイトのページで日付と出身地を入れれば閲覧出来るようになっているので観光の想い出にもピッタリです。
館内専用アプリ「ふじめぐり」を使えばより深くセンター内のコンテンツを楽しむことが出来ます。
登山シーズンでも、雨の日の方が混雑
あらゆる観光施設は、天候によって賑わい方が変わってしまうのが問題です。面白いことに、FWHCでは夏の最盛期シーズンにおける来館者は悪天候の日の方が上がるとのこと!答えは簡単。「登れないから」です。富士山を目指して山梨を訪れた外国人観光客の方をはじめ、沢山の方が北南両館の展示を目当てに来館します。365日、世界中から色んな視点が集まる場所に居るなんて、なんだか不思議な感覚になります。館内はどこか神聖さも感じられる独特な雰囲気があるんです。
北館では即座に着流しや鎧などを体験して写真を撮れるインスタントな和文化コーナーも併設。観光と言っても自由に使える時間が少ない外国人観光客には大人気です。山梨県には、意外にもこういったコーナーが少ない現実もあるので、海外の友人のおもてなしにはぴったりな施設です。
2017年秋には、山梨初の「エンジェルウィングプロジェクト」の一環で、エントランス近くに天使の翼も登場して大人気。来館したらハッシュタグ"#FWHC"を付けてあなたのインスタグラムにアップしてみませんか?
富士山の魅力を体感出来るだけでなく、山梨への旅行中に立ち寄れる安心スポット「富士山世界遺産センター」。ご家族・友人と一緒にぜひ一緒にお出かけください。
Article written by New Attitude
【富士山世界遺産センター】
〒401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町 船津6663−1
(河口湖I.Cからすぐ)
TEL: 0555-72-0259
FAX: 0555-72-0211
※ここから外部へリンクします。開館時間・料金などは下記リンクを参照してください。
http://fujisan-whc.jp