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韮崎大村美術館(Nirasakiomura-artmuseum)

偉大なる化学者は、芸術をこよなく愛する

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 2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士は、韮崎市に自身のコレクションと美術館を寄贈しました。2007年より私設美術館として開館していた大村美術館が市営になったのは、翌2008年のことです。

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 展示の中心は主に女流作家の作品です。大村博士は女子美術大学と関りがあったこともあり、女流作家に深い思い入れを感じているといいます。また、戦後の日本画壇を代表する鈴木信太郎の作品を常設で展示する展示室では、スケッチブックなど貴重な資料を展示しています。2階展望室は大村博士の想いが込められて、韮崎市内と周囲の山々を眺望できるつくりになっており、併せて陶磁器と山梨ゆかりの作家の作品を展示しています。

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 これらはすべて研究のかたわら、40年もの長きに渡り大村博士が蒐集されたもので、その数は2000点以上にのぼります。企画展は所蔵作品からテーマを設定し、季節ごとに開催しています。訪れるたびに新しい作品に出会うことができるでしょう。

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 開館10周年を記念して作られた大村智記念室では、大村博士の研究の歩みから趣味に至るまで、バラエティに富んだ内容の展示を見ることができます。オリジナルのスキー板、幕末三舟の掛け軸、ミュシャにマイセン。宝箱のような部屋ですが、いちばんの宝物は大村博士の研究によって救われた、世界中の多くの命であることはいうまでもありません。

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 12月7日(土)からは「追悼 堀文子展」、「音丸瑠美子漆芸展 心の遠音」の二つの企画展を同時開催します。
 「追悼 堀文子展」は2019年2月に惜しくも亡くなった日本画家・堀文子の追悼展覧会を開催。韮崎大村美術館所蔵作品を通して、画家の画業をみつめます。改めて堀文子を憶う機会として、是非訪れてみてください。
 「音丸瑠美子漆芸展 心の遠音」では、漆工芸作家・音丸瑠美子の作品展を開催。漆を何十回と塗り重ね、その表面を彫って美しい模様を作り出す、「彫漆」という技法を使った作品たちを紹介しています。とても細やかで優美な漆の世界を感じることができます。

Article written by VALEM co., ltd.

韮崎大村美術館
山梨県韮崎市神山町鍋山1830-1
TEL:0551-23-7775
※詳細は下記URLを参照してください。
http://nirasakiomura-artmuseum.com/general-infomation/

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