日曜夜の街グルメ紹介 山学大生がマップ作成 ホテルで活用
山梨学院大の学生が、日曜日の夜に営業している甲府市中心街の飲食店をまとめたグルメマップを作成した。「休みの店が多い」という日曜の夜も、ビジネス客や観光客に山梨の味を楽しんでほしいと企画。中心街を歩いて県産食材を提供している店を選び、お薦めのポイントを紹介した。JR甲府駅周辺のホテルで活用してもらっている。
作成したのは、経営学部の立石貴子教授のゼミに所属する4年生6人。学生たちは、東京都在住で市内のホテルを利用することもある立石教授から、他の宿泊客と話した際に「日曜の夜、開いている店を探すのに苦労した」という声があったと聞き、マップ作りを思いついた。「せっかく来て日曜日も宿泊している人がいるのに取り込めていない」(関楓可さん)と感じたという。
メンバーが日曜日の夜に中心街へ出かけ、食べ歩いた21店舗を掲載。甲州地どりや信玄鶏、甲州富士桜ポーク、地元の旬の野菜、地酒などのメニューがある店を、それぞれコメント付きで紹介している。メンバー行きつけの中華料理店も載せた。
各店の基本情報もアイコンで掲載。1人でも行きやすいカウンター席や個室の設置状況、決済方法、ランチの営業などを示している。
車で訪れる観光客向けに、市外も含めてお薦めの飲食店や土産品店もまとめた。特産の肉や酒を販売している店も取り上げている。
増沢玄暉さん(21)がイラストを担当し、構成もメンバーが考案。4千部用意し、駅周辺のホテルなど11カ所に設置した。「調査を通して、自分たちも山梨の食材などを知ることができた」とメンバー。増沢さんは「観光地だけでなく、山梨の食もいつでも楽しめるように、マップを使ってほしい」と話している。