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PFOS・PFOAって何?PFASとは?

今回は、「フォーエバーケミカル」とも呼ばれる化学物質PFASについて解説します。

PFAS(PFOS・PFOA)とは?

PFAS(ピーファス)とは工業的に作られる有機フッ素化合物の総称です。 PFASに分類される物質は多くありますが、中でも代表的なものが「PFOS(通称ピーフォス、ペルフルオロオクタンスルホン酸)」と「PFOA(通称ピーフォア、ペルフルオロオクタン酸)」です。PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)も広く知られています。

これらPFASは、油、汚れ、水を良くはじき、熱に強いため、塗料のレベリング剤、消火剤 (水成膜泡消火薬剤など)、半導体、殺虫剤、包装紙、防水服など、身近な製品に使われ、私たちの生活を支えてきました。

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PFOS・PFOAの規制

便利な化合物であるPFOS・PFOAですが、一方で分解されにくく体内に蓄積されることが分かってきました。そのため、「フォーエバーケミカル」とも呼ばれ、世界的に製造、使用が規制されはじめています。

具体的には、PFOSとPFOAの製造・使用・輸入が国際条約で禁止され、アメリカではPFOSの生産を2000 年代初頭に段階的に廃止、オーストラリアでは2004年にPFOSとPFOAを含む従来の消火用泡の使用を段階的に廃止されました。

日本でもすでにPFOS、PFOAは、特定の用途を除き製造・輸入・使用等が禁止されています。2015 年に主要フッ素化学メーカーが自主的にPFOAの使用を廃止しています。また、2020年に厚生労働省が水道水の暫定目標値として、PFOS・PFOAの合計値50ng/L以下と設定しました。

PFAS(PFOS・PFOA)の影響、今後

PFASは長く自然中に残るため、規制が進んだとしても、今後生活への影響が続くのではないかと懸念されています。人への有害性がまだ科学的に十分わかっているわけではありませんが、一部のPFOS、PFOAについては腎臓がん、乳児・胎児への影響などとの関連性が指摘されています。

その一方で、私たちの生活を支えてきたPFASは慎重に規制されるべき、という専門家の意見もあります。すべてのPFASに有害性があるわけではないためです。有害性のあるPFASだけを適切に規制し、有害性のないPFASは産業面で活用して私たちの生活に役立てていくことが大切と言えます。

written by ヒノキブンコ

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