山梨に惚れ込んで移住。「宇宙農民」ブランド誕生!(宇宙ブルーイングなど)
「宇宙農民」...一度聞いただけで忘れられないその名前。最近は山梨に移住して新規就農している方も多いなか、このお二人は特にパワフルに活動されていると評判です。
宇宙カンパニー合同会社代表の楠瀬正紘さん、クリエイティブディレクターの鈴木ルミコさんのお二人が、高知県から北杜市に移住してきたのは2009年。八ヶ岳、富士山、南アルプス連峰を見渡す高根町の小高い丘の上に、社屋とビール工場を自分で建設し、今では各地からも愛される「宇宙農民」ブランドを作り上げています。
それにしても、なぜ「宇宙」というキーワードを選んだのでしょうか?
宇宙農民〜自然環境保護を考えた結果、"百笑生活"につながった。
「知人の紹介でたまたま訪れたこの土地から見える景色があまりにも素敵だったんです。一発で移住を決めて、自然な流れで農業をやることにしました。宇宙というネーミングに反して、地面と向き合っていますが(笑)」と語るのは、以前までWebデザイナーとして高知で活躍していた楠瀬さん。「山梨で農業をやる」というコンセプトを共有したルミコさんも含め、移住後に仲間でまずは語り合いました。
自然と平和を守るために何が必要なのかを話し合っていくと、盛り上がりと共にテーマは宇宙にまでジャンプ。「宇宙会議」と名付けられたこの集まりから農業に従事する「宇宙農民」が生まれます。東日本大震災をきっかけにスタートしたファーマーズマーケット「わとわまつり」も主催し、年々成長を続ける一方です。
「東日本大震災以降、色んな気付きがありましたが、それは山梨に越して来てからも続いています。理想とする生き方とは何かを考えた時、まずは『自らがハッピーにならないと何も始まらない、そこから初めて周りを幸せに出来るものが生まれてくるのでは』って。」最高のビジネスパートナーである2人は、そのコンセプトも共有しています。
移住間もない頃、オフィスを自分たちで建ててしまいました。
オーガニックのメッカ・米ポートランドでの劇的な出会いと偶然がビール醸造へ
当初から野菜を作って販売していた宇宙カンパニーの皆さん。オーガニック農法やイベントの視察に行ったアメリカはポートランド (オレゴン州) で運命の出会いを果たします。街中に溢れる活気あるブルワリー(パブを併設した手作りビール醸造所)で口にしたIPAという種類のビール。そのフルーティーな香りの源はホップにあると知った二人は、帰国後にすぐにホップの栽培に関する情報を探し始めました。
そんな中、「北杜市は元々ホップの名産地であった」という事実を知ることになるのです。生き方・山梨・農業・ビールという交差点は、まるで奇跡の様な偶然で交わることになったのです。
醸造所も自作で作ってしまうのが宇宙スタイル
オフィスだけに留まらず、仲間で醸造所も建設してしまった彼らは、クラウドファンディングで醸造設備の調達も達成。移住後より稲作も行っていたので、現在は「宇宙米」「宇宙IPA」といったバラエティに富んだ商品のラインナップが充実しています。
「宇宙農民」ブランドのファンは全国に拡がる一方で、発売と同時に全国各地のお店などから問い合わせが止まらない状態です。
所の屋内は大きなタンクと充実の機材。ここでブランドのビールが生まれます。
ブランドネームも入ったビール樽は全国の取り扱い店舗へ直送
ホップを収穫する楠瀬さん
ホップの香りとフルーティさが際立つ宇宙IPA
宇宙ブルーイング〜人気クラフトビール(地ビール)
残念ながら取材時に「宇宙IPA」(他にも各種のラインナップがあります)のテイスティングは叶わなかったのですが、なんとも素敵な朗報を持ち帰ってきました。5/19 (土)に「うちゅうブルーイング オープニングパーティ」として醸造所の開場記念イベントが開催されるとのことです。日本の水がめである山梨にまた新しいお酒関連のスポットが誕生するというのは、本当に嬉しいニュースですね。宇宙へ!とまでは行かなくても、このブランドが世界へ羽ばたいていく日が楽しみです。
Article written by New Attitude
宇宙カンパニー合同会社
山梨県北杜市高根町藏原937-1
※詳細は下記リンクを参照してください
宇宙ブルーイング
http://uchubrewing.com
宇宙農民
http://uchunoumin.com