シュノーケリングとは?伊豆のおすすめスポットや必要な道具、注意点
- 目次
- シュノーケリング。その魅力とは?
- 1. シュノーケリングの危険性
- 2. シュノーケリングの注意点
- 3. 必要な道具
- 4. 伊豆のおすすめシュノーケリングスポットと最適時期
- 5. シュノーケリングで見ることができる魚
- 6. クラゲに注意
- 7. 朝の散歩もおすすめ
山梨県民にとって海は永遠の憧れ。
海水浴もいいけど、もう一歩先、シュノーケリングもおすすめです。透き通った青い海、色とりどりの熱帯魚が泳ぐ水面下の美しい世界を覗いてみませんか?実は沖縄に行かなくても関東で熱帯魚を見られるんです(季節回遊魚)。
今回は、家族連れ、カップル、友達で伊豆の海をシュノーケリングで楽しむために、シュノーケリングスポットや注意点、必要な道具を解説します。
※シュノーケリングは正しい知識の下で行わないと、命に関わる事故につながります。シュノーケリング初心者や自信がない方は、いきなり足がつかない深場には決して行かず、浅瀬で練習しましょう。
シュノーケリング。その魅力とは?
シュノーケリングとは、パイプ状の筒で呼吸しながら専用マスクをつけて海中を眺めながら泳ぎ、サンゴや熱帯魚など水中の世界を楽しむマリンレジャーです。資格は不要で、幅広い年齢層が楽しめます。
シュノーケリングの危険性
シュノーケリングは正しい使い方を知らずに行うと非常に危険です。実際に、パイプから入ってきた海水を誤って吸い込み溺死する事故が毎年起こっています。とくに足が付かない深場などでそうなるとパニックになって溺れるケースが多いようです。
マリンレジャー全体の死亡者数の約6割がシュノーケリングによる事故なので、死亡率の高いレジャーと言えます。
シュノーケルを使うだけで簡単に息ができると思わず、リスクや呼吸の仕方をしっかりと身につけることが大切です。あらかじめ海上保安庁の解説などで正しい知識を身につけましょう。
シュノーケリングを楽しむ方へ(海上保安庁)
また、ビーチの脇など監視員がいてシュノーケリングスポットとして認知されている場所で行いましょう。地元の人も近づかない危険な海岸もあるので、人がいない場所でのシュノーケリングはやめましょう。
シュノーケリングの注意点
綺麗な魚を見かけたら、捕まえてみたくなるのは自然なことです。
手で持った網で小魚を捕る分には多くの場合問題ありませんが、一部の魚や貝類(サザエ、アワビなど)、昆布、伊勢えびを採取することは禁止されている場合があるので注意が必要です。事前に地元の漁協や水産庁の「各都道府県の遊漁に係るお問い合わせ窓口」に確認すると安心です。
必要な道具
シュノーケリングに必要な道具を説明します。
シュノーケル(息継ぎパイプ)
シュノーケルとはJ 字形をしたパイプ管で、一方を水面に出し、もう片方を口にくわえて水中で呼吸する道具です。
海水の逆止弁がないタイプは慣れていない人には使いこなすのが難しく、海水を吸ってしまうリスクが高まります。まずは『逆止弁がついているタイプ』を強くお勧めします。
シュノーケルで息を吸うときは「ゆっくり少しずつ吸う」が基本です。自宅の浴槽などで練習をして、ゆっくり息を吸って、決して水を吸わない練習をしましょう。
他にもシュノーケルの使用には注意したいポイントがあります。商品の取扱説明書を熟読するのはもちろん、初心者の方・自信のない方はシュノーケリングツアーに参加するなどして正しい使い方を習得しましょう。小さなお子様にシュノーケリングをやらせるのはやめましょう。
シュノーケリング用ゴーグル
鼻まで覆われている専用ゴーグルを使います。普段、人は鼻で息をしているため、海の中でもうっかり鼻で息をしようとして慌ててしまうことがありますが、鼻までゴーグルで覆われていればその事態を防げます。
ライフジャケット
シュノーケリングではライフジャケットを着用します。
船舶に乗る方に義務化されているライフジャケットは浮力の強い救命胴衣で、遊泳には適さないことが多いようです。そのため、シュノーケリングには、必要な浮力を備えつつ遊泳しやすいシュノーケリングベストを使うのが一般的です。
ラッシュガード
ラッシュガードとはマリンレジャー用のアンダーウエアのことで、日焼け対策、クラゲ対策、体温低下防止のために着用します。「ラッシュ」とは「擦り傷」という意味で、擦り傷から守るという意味でこの名がつきました。上下揃えると安心です。
ラッシュガードはマリンレジャー以外でも、ラン、ウォーキング、サイクリング、スポーツ観戦、庭仕事など、普段使いもできる便利なアイテムです。
マリンシューズ
素足で岩場を歩くのは思いの外痛いものです。なにより怪我を防ぐために、マリンシューズはマストアイテムです。シーズンなら近くの靴屋さんでも大手通販サイトでも手に入れることができます。
伊豆のおすすめシュノーケリングスポットと最適時期
伊豆のシュノーケリングおすすめ時期は8〜10月ですが、なかでもベストシーズンは9月。海も暖かく、「季節来遊魚」がたくさんやってくるので、海中を満喫できますよ!(後述)
※シュノーケリングが初めての方、自信が無い方は、まずは足のつく浅瀬で楽しみましょう。
逢ヶ浜(おうのはま)|南伊豆町
南伊豆に位置し、弓ヶ浜海水浴場のすぐ横にある小さな浜で、家族で安心して楽しめるシュノーケリングの穴場スポットです。岩礁が天然のプールのように浜を囲んでいるので、波の少ない静かな磯でシュノーケリングを楽しめます。
九十浜海水浴場(くじゅっぱ)|下田町
下田の秘境と言われる九十浜は、南国のようなマリンブルーの海が広がります。
シュノーケリング初心者は足がつく岩場で楽しみます。そこでもたくさんの熱帯魚を観察できます。岩場を少し離れただけですぐに水深5メートルほどになるので上級者向けですが、海底の白砂まで高い透明度でくっきり見えるので、まるで自分が空を飛んでいるような気持ちになります。
ヒリゾ浜|南伊豆町
伊豆半島、最後の秘境と呼ばれるヒリゾ浜は、伊豆半島全体でも抜群の透明度を誇るシュノーケリングスポットです。船でしか行くことができない場所で、色とりどりの熱帯魚はもちろん、珊瑚(エダサンゴであるヒメエダミドリイシ)まで見ることができます。
ただし、少し離れると水深が10メートル以上と深く、ポイントによっては潮の流れが速く非常に危険な場所があるので、注意しましょう。
シュノーケリングで見ることができる魚
もともとはるか南海、熱帯・亜熱帯域の生息地から黒潮に乗って伊豆半島などに流れつく熱帯魚を「季節来遊魚」と呼びます。本来の適温よりずっと低くなる冬に死滅してしまうことから「死滅回遊魚」とも呼ばれます。実は、伊豆半島は夏から秋にかけて季節来遊魚が多くやってくる海域で、9月に魚影が濃くなるためシュノーケリングのベストシーズンとも言えます。
最近では、冬の海水温が昔ほど下がらずに冬を生き延びる熱帯魚もいるとか。新しい発見があるかもしれません。
チョウチョウウオ、ベラ
チョウチョウウオは体は平べったく、尾びれは小さく、口も小さくて突出している、いかにもな熱帯魚です。種類によって色や模様がさまざまなので、チョウチョウウオの観察はシュノーケリングの醍醐味と言えます。
スズメダイ、タイ
クラゲに注意
クラゲに気を付けましょう。伊豆の海には、刺されると痛みを伴う毒クラゲが何種類か生息します。ビニール袋やストッキングのようなものが水に浮いていたら要注意。触らないようにしましょう。
朝の散歩もおすすめ
伊豆は山梨からなら日帰りも可能な場所ですが、ゆったりできる泊りがおすすめです。
1日目、疲れた体を伊豆の温泉でゆっくり癒やし、早めに休みましょう。次の日、早起きしたなら海辺のお散歩はいかがですか?凪の海を眺めて歩けば心が静まる。家族・カップルとの会話も、まるで海のようにどこまでも広がりそう。
宿に戻って朝食を食べたら、さあ2日目。場所を変えてのシュノーケリングもいいし、釣りもいいですね。伊豆には回りきれないほどの魅力がありますから。
written by ヒノキブンコ