賞味期限わずか30分 山梨名物「水信玄餅」(Shelf life time only 30 minutes "Mizu-Shingenmochi")
山梨のお土産の定番といえば「信玄餅」を思い浮かべる人が多いと思いますが、山梨の名水を生かし、金精軒から生まれた「水信玄餅」のことを知っていますか?
水信玄餅とは、北杜市の白州町から湧出している甲斐駒ケ岳の伏流水に金精軒独自の製造法で寒天を加え、ゼリー状にしたものです。透明度と食感を表現するため、固形にできるギリギリの量の寒天を使用していることから、常温だと水が染み出し続けてすぐにしぼんでしまうため、賞味期限はなんと30分ほどです。そのため、金精軒の店舗である「台ヶ原金精軒」(台ヶ原店、韮崎店)のみしか取り扱っていません。食べられるのは毎年6月から9月の土日のみで、1日700食限定です。
水信玄餅生みの親、金精軒について
金精軒は、1902年(明治35年)より、『いちばん愛している人のために』をテーマに本物の和菓子を作り続けている有名な老舗の和菓子屋さんです。山梨にお住まいの方なら、一度はこちらの和菓子を食べたことがあるのではないでしょうか。
金精軒がある山梨県北杜市白州町は、日本百名山の甲斐駒ヶ岳、日本名水百選の尾白川、そして、日本道百選の甲州街道台ヶ原宿と、3つの日本百選に選ばれている地なのです。
水信玄餅の『水』
白州町は全国的にも水が有名です。採取される水は、ほのかな甘みを感じるまろやかな口当たりが特徴で、美味しいのはもちろんのこと、純度が高いためミネラルウォーターの生産地で日本一にもなっています。こちらの水信玄餅は、名水百選に選ばれた甲斐駒ケ岳の伏流水を使用しています。
水信玄餅について
水信玄餅は、「地元の美しい水を最もシンプルに味わうことのできるお菓子を作ろう」と、2012 年に女性の職人さんによって開発されました。 原料は水、寒天、砂糖のみ。それに、きな粉、黒蜜がついている和菓子です。また、きな粉や、 黒蜜にもこだわっており、きな粉は、金精軒の畑で育てた栽培困難な青大豆を使用し、黒蜜は、 金精軒自家製黒蜜を使用しています。
実際に行ってみました
中央自動車道長坂I.C.から車で約15分。車から降りると古い民家や昔を感じさせる街並みが見えます。駐車場に車を停めて降りると、たくさんのお客さんで賑わっていました。
金精軒の入り口で整理券を貰い、列に並びます。 並んでいる最中には作っているところを実際に見ることができ、期待が高まります。
ついにやってきました、水信玄餅。
見た目は、透き通る宝石のようです。プルプル感と共に、ツヤと透明感に感動を覚えます。スプーンを差し込むと、水風船のように水が溢れ出してくるかと思いましたが、想像とは裏腹にゼリーのように弾力がありました。 冷たい緑茶によく合い、口に入れた瞬間、新鮮な水の風味とほのかな甘い香りに包まれ、一瞬で溶けていきます。あっという間に食べ終わってしまいましたが、満足感高く、夏を感じられる和菓子でした。
「水信玄餅」
金精軒の周辺には、南アルプスの名水を醸した山梨の銘酒「七賢」の蔵元やお洒落な喫茶店もあり、見どころが満載の観光スポットです。北杜市方面に遊びに来る際は、今話題の夏の風物詩「水信玄餅」を堪能してみてください。
Article written by New Attitude
金精軒 台ヶ原店 (きんせいけん だいがはらてん)
〒408-0312
山梨県北杜市白州台ヶ原2211
※詳細は下記URLを参照してください
http://kinseiken.co.jp