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コシの強い麺が魅力!山梨、郡内地方の郷土料理『吉田のうどん』3選

この記事の目次

 富士吉田市を中心に、たくさんのお店がある吉田のうどん。2007年には、農林水産省が選定した「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれています。そんな吉田のうどんのおすすめ店舗をご紹介します。

白須うどん

澄んだ水と家族が守る"白須"の味。若き打ち手が紡ぐ新世代の淡麗吉田うどん

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 地域に根づく老舗、白須うどんは、三代目となる白須邦光さんが先代の味を踏襲し、2019年にお店も新築してリニューアルオープンしました。邦光さんは白須家に婿入りし、もともとはサラリーマンでした。仕事のかたわら義父である先代の仕込みを手伝っていたそうです。
 先代が逝去してから、富士北麓地域の食文化である"吉田のうどん"を伝える担い手として、白須うどんを継ぐことを決意し、勤めていた会社を退職して本格的に修業を開始しました。
 修行中は先代の店の厨房に立ち、うどんを打つことに没頭しました。味の再現に協力してくれたのは、先代の隣で40年間その味を見守り支えてきた義母です。妻と義母と邦光さん、家族3人体制で白須うどんは復活を果たしました。

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 先代の味を継ぐだけでなく、邦光さんは試行錯誤の末に時代にマッチするようにアップデートしています。"吉田のうどん"としては比較的麺は細めです。特徴であるコシとノド越しのバランスが自慢で、スープはあっさりとした醤油ベースです。長年、先代のうどんに寄り添ってきた義母が担当しています。どこか懐かしい味わいで、性別や年代問わず幅広く食べやすいうどんに仕上がっています。

 "吉田のうどん"の特色のひとつであるキャベツは細かく、多めにのせられていてヘルシー。刻んだにんじんも添えられています。すりだねはごま、七味、砂糖、醤油を混ぜ、とろみがあり、あっさりとしたスープにちょうどいい塩梅です。

 その日の気温、湿度、そして自身の心境で、麺の具合は変化すると語る邦光さん。それらの細かい機微を察知し、最適な麺打ちを施します。澄んだ味としっかりとした麺のコシを生み出すのは地域に流れる富士の湧水。かけ、つけ、ともに水で締めます。厨房から見える富士山を眺めると気が引き締まると、地域の人たちに見守られながら家族、ひいては文化の味を次の世代へ伝えるべく邦光さんは今日も麺を打ちます。

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白須うどん
住所:山梨県富士吉田市上吉田東6-1-44
TEL:0555-22-3555
営業時間:11:00~15:00
うどんが無くなり次第終業
定休日:日曜日

たけ川うどん

地元に愛される名店。2日間低温熟成した手打ち麺とダシの香りのハーモニー

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 1992年創業。地元の人からはもちろん河口湖を訪れる観光客、釣り人から絶大な支持を受ける名店です。
 2日かけて打つという麺は特有のねばりとコシがあります。粉から練って踏み込んで、1日冷蔵庫で低温熟成。次の日にはさらに練りなおし、踏んでもう1日寝かせます。手間を惜しむことなく丁寧に仕込まれた麺が長年お客さんから愛される理由のひとつ。
 うどんに絡むスープはかつお、こんぶ、にぼしの3つのダシと味噌と醤油を合わせたもの。香りのいいスープと固さとコシのちょうどいい麺のコンビネーションは絶妙です。

 人気は桜肉が乗った肉うどんの中盛り。大、中、小と量を選ぶことができ、小盛りは50円引き。食べ足りない方には、替え玉もあります。シャキシャキのキャベツと、アクセントにうどんに合わせて作ったオリジナルブレンドのすりだねを添えて、あげ玉もお店で揚げた自家製なのでカリカリの食感が楽しめます。

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 持ち帰りのサービスもあり、お土産に人気。電話注文で、麺・スープ・具・あげ玉・すりだねを一式用意してくれます。事前予約以外に、食べている間に用意することも可能です。

 さらに、店主の竹川修さんの息子である竹川亮さんが今秋、山梨市に新店をオープン予定です。たけ川うどんの味を山梨市で食べられるのは甲府近郊の人には嬉しい限り。店主も嬉しいと笑みを浮かべて喜んでいました。営業時間ぎりぎりまで人の流れが途絶えることはなく、店主がマスクを付け、ソーシャルディスタンスを考慮しつつ自ら馴染みのお客さんにコミュニケーションをとっていたのも印象的でした。人柄の良さと味の良さ、地元から厚い支持を受けるうどんをぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

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たけ川うどん
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津3371
TEL:0555-72-5022
営業時間:10:30~13:30
定休日:月曜日

手打ちうどん せんしゅう

味わいのある麺、記憶に残る味。一杯の器の中に織り成すうどんの宇宙体系

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 甲府エリアの人気店は昭和24年、終戦直後に製麺業として創業されました。製粉から製麺まで手掛け、現在の店主・薬袋 剛さんがうどん屋さんとして開業。家業の製粉・製麺のノウハウと、多くのうどんを食べて培った膨大な知識をかけあわせ、どんな人でもおいしく食べられるよう多様性に富んだうどんを提供しています。

 "味わいのある麺、記憶に残る味"をコンセプトにそのまま食べても小麦粉の香りがする麺が自慢。コシとノド越しを両立し、噛むほどにうま味が溢れ、もちもちとした食感がたまりません。製麺所だった設備と技術を活かした手打ち麺は固さが7段階選べ、どの固さでもおいしく食べられるよう調整されています。味噌と醤油、かつお、こんぶ、にぼしを合わせたスープも濃さが選べるので、お客さんの好みによってオーダーメイドの至高の一杯が味わえます。

 目玉のひとつであるかき揚げは手切りのたまねぎを贅沢に使い、芳醇な甘味と衣のカリカリの食感が食欲をそそります。重量でへたらないよう揚げるのに3年の月日を要したこだわりの逸品。製粉の知識があるからこそ実現できたといいます。

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 新型コロナウィルスの影響をきっかけに、お土産として人気だった持ち帰り用のセットに改良を加えました。店舗の味を手軽に再現できるよう包材にこだわり、会社や出先で食べることも考えて開発。鍋が使えない環境でもレンジアップで出来たての味が食べられます。かけ・つけ・温・冷、食べ方も好みに合わせ自在に調理可能。専用の器付きは+50円。お家用の袋包装は無料。夏に人気の冷やしたぬきもテイクアウト可能で器は+30円。

 肉、キャベツ、かき揚げ、麺、スープ。それぞれが宇宙の天体のように相互に作用し、一杯のどんぶりに凝縮。店主の飽くなき探究心が多くの人の心と舌を惹きつけます。udon_senshu03.jpg


手打ちうどん せんしゅう
住所:山梨県甲府市高畑2-3-3
TEL:090-3245-2757
営業時間:月~金 11:00~14:00
     土・日・祝 11:00~14:00
     日曜日のみ夜営業 17:00~20:00(L.O19:30)
定休日:年末年始・お盆・臨時
URL:http://moweb.jp/senshu/

Article written by VALEM co., ltd.

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