SDGsとは?人類の大きな転換期⁉
SDGsとは?
SDGsとはSustainable DevelopmentGoalsの略です。日本語では、『持続可能な開発目標』と言います。
出典:外務省(持続可能な開発目標 (SDGs)と日本の取組)
SDGsはなぜできたの?
SDGsは、2015年に国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』を実現するために設定された17個の目標のことです。 『持続可能な開発のための2030アジェンダ』とは、『2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な未来を追及する』という国連の宣言。このアジェンダ(行動計画)は、これまでになく大胆かつ野心的なものと言われています。
わかりやすく言うと、『人類がこの星で平和で豊かで持続可能な社会で暮らせるようにしよう。そのために2030年までに17の目標(SDGs)を達成しよう。』ということです。 SDGsには『誰ひとり取り残さない(No one will be left behind)』という原則が採用されています。誰ひとり取り残さない。これはどういうことでしょうか?
前身『MDGs』の成果と反省を活かしたSDGs
SDGsの前身はMDGs(ミレニアム開発目標)というもので、2001年から2015年まで実施されました。MDGsは、貧困や教育、疾病予防、乳幼児死亡率の低下など8つの目標の下、途上国・貧困国を重点的に支援しました。その成果は以下にまとめられています。
MDGs達成に対する最終評価(こちらの国連のサイトをご覧ください)
開発途上地域における栄養不良の人の割合が1990年から半減 ・世界における幼児死亡率は1990年から2015年にかけ、半分以下に減少するなど、MDGsは貧困地域を集中的に支援することで「歴史上、最も成功した貧困撲滅」とも言うべき成果を挙げました。 しかしその反面、先進国を含めた、差別、難民、労働問題、テロ、環境問題など地域やマイノリティが抱える問題が顕在化することになりました。途上国だけでなく先進国も含め周辺化された課題を包摂する『誰ひとり取り残さない』という概念が生まれたのはこのためです。そうした経緯から、SDGsでは途上国、先進国を含め、全世界で取り組む目標が設定されました。 MDGsが『モノの支援』なら、SDGsは『概念の浸透』と言えるかもしれません。
SDGsは2030年までの目標ですが、そのあとはSDGsの課題を踏まえた次の『○DGs』が掲げられるでしょう。
以上、「SDGsとは?」でした。 SDGsは、人類がこの星でずっと豊かに住みつづけるために初めて明文化された指針。『進むべき方向』がはっきりと示されたことで、人類のあり方や地球環境への考え方は大きく変わっていくでしょう。火の獲得、農耕、産業革命など人類の転換期はいくつかありますが、近い将来、SDGsはその1つに数えられることになるかもしれませんね。
written by ヒノキブンコ