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クマムシってどんな生き物?不死身生物?!

クマムシという微生物をご存じですか?

不死身生物、地球最強生物としてテレビや書籍でよく紹介され、生き物好き・科学好きな子どもや大人に人気な生き物ですよ!

「クマムシってどんな生き物?

クマムシは、緩歩(かんぽ)動物と呼ばれる生き物の一種で、いわゆる「虫」(昆虫)ではありません。大きさ0.05〜1mm前後で、肉眼で確認できないほど小さいことがほとんどです。
クマムシは道路のコケや樹皮など身近な環境に生息し、エサはクロレラなどの藻類や動物性の微生物、水中有機物などです。海、雪上、深海海底など、地球上のあらゆる環境に分布し、その生息地ごとに違う種がいることが分かっています。現在、世界で千種以上が確認されています。

クマムシは真クマムシ綱と異クマムシ綱に大別できます(下図)。体の前側、頭付近にトゲ、ひげのような突起物があれば異クマムシ、ないなら真クマムシです。

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クマムシの化石がカンブリア紀(5億4200万年前〜4億8500万年前)の地層から見つかっていることから、約5億年前から存在したことが分かっています。

恐竜時代が2億3000万年前〜6600万年前なので、恐竜の足下のコケにもクマムシが生息していたことになります。ドスン、ドスーンと恐竜の大きな足の下にいたことを考えると、太古のロマンを感じますね!

クマムシが不死身と言われるわけ

クマムシが不死身生物、地球最強生物と言われるのは以下の実験結果からです。

151℃という高温を耐えるのも驚きですが、10日間宇宙に曝しても死ななかったというのも驚きです。

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乾眠状態という無敵ステージ

実はこの高い耐性は、クマムシが『乾眠』という状態をとることで初めて発揮される能力です。

乾眠とは、クマムシを取り巻く環境が乾燥すると、体の含水率を数%まで減らして、カプセルのような形に変わり、無代謝の休眠状態に入ることです。

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この乾眠で上述のような耐性を持つようになります。
一方、乾眠状態にないクマムシには上記のような耐性はなく、寿命も数ヶ月程度です。

コケの中には他にも不死身生物がいる?!

アスファルトの上に生えた苔は真夏なら50℃以上にもなり、からっからの乾燥状態から夕立で一気に水中のような環境に変わります。冬はマイナス気温で、雪に覆われることも。
コケで暮らす生き物は、そんな過酷な環境を耐え抜かなければいけません。

実はコケにはクマムシだけでなく、ヒルガタワムシやセンチュウといった微生物も生息します。これらの微生物もやはり乾燥がきっかけで休眠状態(クリプトビオシス)に入ることが知られています。そして、この状態でクマムシに負けず劣らず高い耐性を有します。

たとえば、永久凍土で2万4000年間仮死状態だったヒルガタワムシが蘇生したという報告があります。また、ヒルガタワムシは放射能に対して高い耐性を持っていることも分かっています。

kumamushi_04.jpgヒルガタワムシ(ACphotoより)

クマムシの見つけ方

クマムシはどんなコケにもだいたいいるので、顕微鏡があれば見つけることは容易です。見つけるにはちょっとしたコツが必要ですが、それも交えつつクマムシの簡単な見つけ方を図解します。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください!

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①コケをとる

まずコケを取りますが、ギンゴケがおすすめ。異クマムシ綱が見つけやすいからです。ギンゴケは緑色というよりは少し銀色を帯びたコケで、モルタルや石によく生えています。ギンゴケを見分けるのは少々慣れが必要ですので、分からなければどんなコケでも構いません。コケをジッパー付きの小袋に入れます。

②水を加えて15分待つ

天然水をコケが浸るくらい加えて15分待ちます。そのあと、底に溜まった水をスポイトで何度かシュポシュポと出し入れして混ぜてから、数滴をとり、スライドガラスの上へ垂らします。

③顕微鏡で観察する。対物レンズは4倍や10倍を使う

顕微鏡で観察するときは、対物レンズはまず4倍で。クマムシらしきものを見つけたら10倍に切り替えて、じっくり観察するといいでしょう。接眼レンズは10倍で構いません。対物レンズ4倍で図の赤い矢印くらいの大きさに見えますよ!



以上、「クマムシってどんな生き物?」でした。太古のロマンと生命の神秘を秘めたクマムシをぜひ見つけてみてはいかがでしょうか?

written by ヒノキブンコ

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