よく見かける鳥の見分け方
あの鳥、何度も見たことがある。でもいまだに名前が分からない・・・
家の周りや街で見かける身近な鳥。以下の3つを知っていれば、識別できる確率がぐんと上がりますよ!
ここでは山梨県を中心に関東・中部地方でみかける身近な鳥の見分けポイントをご紹介します。
- 目次
- 1. スズメより一回り大きい身近な鳥~ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ
- 2. スズメくらいの大きさで群れでゆっくり移動~シジュウカラ、ヒガラ、コガラ
- 3. 高く飛んでるあのタカ?ワシ?はなんだろう~トンビとノスリの見分け方
スズメより一回り大きい身近な鳥~ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ
スズメに似てるけど少し違う。スズメより一回り少し大きくて、ハトほどは大きくない。
それはおそらくヒヨドリかツグミかムクドリです。見分け方はこんな感じです。
ほっぺが紅色ならヒヨドリ。 白いまゆげがあればツグミ。 くちばしと脚がオレンジ(黄色)ならムクドリ。
ツグミは、秋から春先にかけて見られる冬鳥。日本にいる時期は越冬期であまり鳴かないため、"口をつぐむ"でツグミと名前がつきました。
ヒヨドリは昔は冬鳥でしたが、今は留鳥となり一年を通して見かけることができます。花の蜜を吸うため、くちばしが細長くなっています。舌の先は筆先のように細かく分かれていますが、これも蜜を絡め取りやすくするためです。
ムクドリの飛び方には愛嬌があります。まじめに翼を羽ばたかせ直線的に飛びます。必要最低限の羽ばたきにとどめ器用に飛ぶヒヨドリとは対照的となっています。
公園や雑木林で、種類の違う小鳥たちが一緒にさえずりながら移動しているのを見かけたら、それは『混群』。シジュウカラ、ヒガラ、コガラの見分け方を知っていれば、混群の鳥の種類を同定できる確率が上がりますよ。 胸元の黒い模様で見分けることができます。 ネクタイみたいに長く伸びていたらシジュウカラ、 黒いマフラー(首巻き)だったらヒガラ、 ちょびひげのように小さかったらコガラです。 上昇気流をつかまえて空高く舞うタカ類。山梨は自然豊かなので、希少な種も含めいろんなタカが生息しています。 とはいえ、街で見かけるタカ類なら種類はそう多くありません。トビ(トンビ)、ノスリが区別できれば識別率はぐんと上がります。 ちなみにタカとワシの違いですが、大きさで慣例的に呼び分けているだけで、分類上はどちらも同じタカ科の鳥です。 尾がバチ状ならトビ、 尾の先が丸みを帯びていればノスリ。 両翼に一対の白斑があればトビ、 白い翼に一対の黒斑があればノスリ。 一方、とまっている姿で区別するのは少し難しそう↓ トビの「ピーヒョロロッ、ピーヒョロロッ」という鳴声はだれしも馴染みある音、日本ではもっとも身近な猛禽類ですね。 野を擦るように低く飛ぶからノスリと名前がついたという説があります。ネズミなどを狩るためです。 いかがでしたか? 名前を知ることは何においても出発点。名前をきっかけにその鳥の生態や特徴に興味が生まれれば、これまでとはひと味違った楽しみが広がりそうですね。 他にもカモやセキレイの見分けポイントもご紹介したいところですが、それはまた別の機会に! written by ヒノキブンコ記事の続きはこちらから
スズメくらいの大きさで群れでゆっくり移動~シジュウカラ、ヒガラ、コガラ
高く飛んでるあのタカ?ワシ?はなんだろう~トンビとノスリの見分け方