
ORIJIN COFFEE ROASTERY~甲府の住宅街に無機質カフェがオー プン。ハンドドリップで淹れる1杯のコーヒーに想いを馳せる
"日常の中の非日常空間" をコンセプトに。
優しさにあふれるオーナーの人柄が反映されたカフェ

甲府市上阿原町の住宅街エリアに2024年5月にオープンしたカフェ「ORIJIN COFFEE ROASTERY」。日本瓦の屋根に白壁が印象的な外観とともに、無機質でスタイリッシュな空間が広がります。

空き家だった古民家を韓国出身のオーナー・河西JeongJin(ジョンジン)さんが母国で活躍する友人を日本に呼び施工を依頼。梁をそのまま活かし天井を吹き抜けにすることでコンパクトでありながら開放感にあふれ、大きな窓から差し込む自然光が、町と店を繋いでいるような感覚を与えます。加えて、チョンジンが韓国でオーダーメイドした家具やインテリアが、元々持っている建物の色味とうまく調和し、訪れる日を温かく出迎えます。

ジュエリー業界に従事する叔父が山梨で働いていたことがきっかけで、8年ほど前に韓国から山梨に住み始めたジョンジンさん。
「元々コーヒーショップを巡るのが好きでしたが、山梨にある店は店舗スタッフとお客さんの距離も近く、いつか自分もコーヒーを通じてたくさんの方と出会い、日本の社会と近い距離感で生活していきたいと感じるようになりました。」とカフェ を始めるきっかけを話します。
山梨県内のカフェ数店舗でバリスタと焙煎技術を学んだ後、「日常の中の非日常」をコンセプトに置きカフェをオープン。優しさと謙虚さにあふれるオーナー自身の人柄がそのまま反映された場所には、今日も "心地良さ" を求め自然と人が寄り添い ます。
丁寧にハンドドリップされるシングルオリジンコーヒー。
山梨で人気を博す 「モチカナ菓子」 さんのお菓子とともに

心地良いブレイクタイムを過ごせる空間で提供されるコーヒーは、「訪れた人がその日の気分によって選べるように」と浅煎りから深煎りまで常時3、4種類の豆を自家焙煎し提供しています。
「韓国はアジアでも有数のカフェ文化が根付く国ですが、日本に来て1杯ずつハンドドリップでコーヒーを淹れる日本独自のスタイルに感銘を受け、店をオープンする際は "最高の1杯" を提供するために心を尽くしたい、とハンドドリップスタイル にこだわりました。」とジョンジンさんは語ります。

加えて「ORIJIN COFFEE ROASTERY」ではシングルオリジンコーヒーとともに、山梨県内で人気を博す 「モチカナ菓子」さんの焼き菓子を提供しています。その中の1つナッツブラウニーは、ビターなチョコレート生地にピーカンナッツが乗った、さっくり濃厚で塩気が後引く美味しさで、ナッツやキャラメルのフレーバーが特徴の中深煎りコーヒーと相性も良く、もう1杯飲みたくなる高揚感を掻き立てます。
コーヒー豆の産地やその背景にある文化を伝えていきたい

自ら焙煎も行うジョンジンさんですが、「産地やその背景にある文化を理解した上でコーヒーを提供したい」という想いから、生産者から直接仕入れるダイレクトトレードも一部行い、今年は初めて生産者であるコスタリカを訪れました。

2050年には、世界のコーヒー豆生産に適した地域が半減する「コーヒー2050年問題」と言われている中で、 「コーヒー豆の生産者が持続的に生産できるよう、コーヒーを通じて生産者やその想いも伝えていきたい」と話すジョンジンさん。
店名に付けられている "ORIJIN(起源)" は、訪れる人にコーヒー豆の起源を知ってもらったり、この店が誰かの出発点になったら、という願いが込められています。
慌ただしい日常を少し離れ、普段の生活では得がたい非日常の空間に身を置き、1杯のコーヒーに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
Article written by VALEM co., ltd.
ORIJIN COFFEE ROASTERY
山梨県甲府市上阿原町612
※詳細は下記URLを参照してください。
Instagram : orijincoffee