Parfait tokidoki パフェトキドキ(韮崎市本町)
韮崎駅近く。デザイナー夫婦が営むパフェ屋さん
JR中央線韮崎駅から徒歩5分、駅前中央道路を脇に入った場所にある 「Parfait tokidoki」。「(山梨県の方も)普段慣れ親しんだ季節のそのときどきの果物をパフェを通じて新しい魅力を楽しんで欲しい。ときどき自分へのご褒美に足を運んで欲しい。」という想いを店名にのせたパフェ屋さんは、韮崎市のディープな町にフレッシュな活気をもたらしています。
店を営む松野宏之さん・幸さん夫婦は、もともと東京都内のデザイン制作会社で働いていましたが、ゆったりとした場所で生活し全く新しいことに挑戦してみたいと韮崎市に移住しました。
「移住先を考え始めた当初は甲府市や北杜市で探していましたが、知人に紹介してもらい韮崎市に初めて訪れた際、人の優しさや心地の良い距離感、自然と街のちょうど良いバランスにとても惹かれて移住を決めました。」と当時を振り返る宏之さん。
もともと好きだったパフェを山梨の果物を使って作りたいと決め、幸さんはグラフィックデザインの世界から離れケーキ屋さんやフルーツパーラーで修行。3年間の準備期間の後、店をオープンさせました。
洋服の仕立て屋をリノベーション。
色鮮やかなパフェを引き立たせる心地いい空間
店に置かれている古物や器についてお客様に聞いていただけると嬉しくてついつい熱く語ってしまうという宏之さん。グレーを基調とした壁に印象が強めの古物や器を中心に装飾した無機質な内観にすることで、お客さまの目の前に置かれる色鮮やかなパフェが主役となる空間づくりを意識しています。
20年前まで洋服の仕立て屋として使用されていた場所を、「ずっと住み継がれ、使い継がれてゆく建物作り」を目指す 「IROHA CRAFT」 が施工し、壁や家具の取り付けは松野さん夫婦が1年間かけてリノベーション。時を紡いできたモノと温かな灯りに囲まれた空間は、思わずほっと一息ついてしまう安心感が宿っています。
当たり前にある果物が非日常のものに
15種一つ一つに拘った季節のパフェ。
「Parfait tokidoki」のメニューは、シーズン毎に変わる1種類のパフェを基本にパフェに合わせたドリンクを提供しています。「桜桃(さくらんぼ)とチーズ・核果のパフェ」は、旬の瑞々しい桜桃に、ダークチョコレートやゴルゴンゾーラチーズ、シナモンやクローブ等のスパイスを合わせるなど15種類の素材それぞれがバランスよく構成され、甘味・酸味・苦味・渋みのバランスが調和したスイーツのフルコースを堪能した気分に浸ることができます。
「オープン前は山梨の方に受け入れられるのかが不安でした。実際に始めてみると県内からも多くのお客様に足を運んでいただき、『普段食べ慣れている果物の新たな発見と果物の尊さを改めて感じます』とパフェメニューが変わる度に来てくださる方もいます。」と幸さんは嬉しそうに話します。
訪れる方との時間を大切にしていく
現在、ドリンク担当としてパフェに一番寄り添うコーヒーや紅茶を提供している宏之さん。
「果物の買い付けを行う際は実際に農園主さんにお会いしているので、味はもちろんですが考え方に共感し使用させていただいてます。」と話すように、コーヒーは "生産者の顔が見える" というコンセプトを大切にしている福岡県糸島市のコーヒーロースター 「COFFEE UNIDOS」 の豆を使用。パフェメニューが変わる度にそのときどきのパフェに合う "ペアリングコーヒー" と "ペアリングティー" を作り、訪れるたびに至福のペアリングを体験することができます。
「パフェ作りは、設計から実際に形になるまでデザインの仕事に考え方が似ている気がしています。何層も積み重なるパフェが形になるまでには何度も試行錯誤しますが、食べ始めから最後の1口までお客様に楽しんでいただける組み合わせは何かということを常々考えています」と幸さん。
韮崎市に新たなディープスポットとして予約客で溢れる 「Parfait tokidoki」。「一番はお客様との時間を大切にしていきたい」と2人が話すように、時が止まっているかのようなゆったりした空間は、人々が集う新たな場としてゆっくりと韮崎の地に根付いていっています。
Article written by VALEM co., ltd.
Parfait tokidoki
山梨県韮崎市本町1丁目2−11
※詳細は下記URLを参照してください。
Instagram : tokidoki_parfait