山梨の野鳥 Vol.16(Wild birds of Yamanashi)
気温も高くなり、夏の足音が近づいてきました。身近なところで目を凝らし、耳を澄ますと、意外と様々な鳥が飛びまわっています。みなさんもちょっと鳥を探してみませんか?
ガビチョウ
暖かい季節の訪れを感じさせてくれる鳥です。特徴は、早朝聞こえる管楽器のような美しい鳴き声です。
ソウシチョウ同様、他国から輸入された特定外来生物であり、里山に与える影響も未知数です。駆除対象ではありますが、鳴き声を聞くと、大量に輸入された理由もなんだかわかる気がします。もっとも、ペットとして飼われていたのははるか昔で、今では人気を感じれば、すぐに藪や林の中に逃げてしまいます。
撮影地:韮崎市 韮崎中央公園
キビタキ
差し詰め林の中の弦楽器です。「ピョロロロ、ピョロロロ」という音色は朝餉の林によく響きます。姿を見ようと顔を上げれば、朝日と重なり、体色の黄身が一層輝いて見えます。姿も音色も美しく、大きさも程よくかわいらしい鳥です。
夏場に見られるこの鳥は遊びに行った川や里山にいます。山梨県内の公園でも見られる鳥ですので、避暑の折にはぜひお探しください!!
撮影地:韮崎市 韮崎中央公園
ホオジロ
見た目はスズメ、頭でホオジロとわかる鳥です。後姿は完全にスズメです。「チチッ、チチッ」というきれいな声がなければ、違和感のあるスズメだと思うかもしれません。冬から春にかけて見かける機会が多い鳥です。地上を歩き、地面の餌を探すその姿は愛らしく、思わず笑みがこぼれそうになります。
複数でいることが多く、仲間同士の鳴き声の応酬を耳だけで楽しむのも一興です。
撮影地:早川町