機山ワイナリー

更新日 2020年09月28日公開日 2020年08月31日

武田信玄の戒名から、機山の名を冠するワイナリー。

　機山洋酒工業株式会社(機山ワイナリー)は昭和初期のころに創業し、80年以上の歴史を持つワイナリーです。場所は山梨県甲州市にある恵林寺のほど近く。山梨の地に根ざしたワイン造りを探究しています。

機山ワイナリー　自社農園で育てるブドウ_2

　ワイナリー裏手と笛吹川流域の左岸に自社農園を持ち、育てているぶどうは全6種。品種によって棚、垣根作りと仕立てを変え、垣根にはレインカットと呼ばれる雨がぶどうの房に直接当たらないようにする工夫が施されています。

甲州の白、ブラッククイーンの赤。ヴィンテージによってアレンジも。

　キザンワイン白は、甲州種100％。甲州種の醍醐味を存分に味わえる、スッキリと澄んだ辛口。キザンワイン赤はブラッククイーン100％。色味が濃く、酸味に力強さが感じられます。キザンファミリーリザーブは、ヴィンテージによって配合をアレンジして仕込まれます。また、伝統のシャンパーニュ製法で仕込まれるスパークリングワインも洗練された味わいが評判です。

機山ワインの醸造タンク

　機山ワイナリーは家の敷地内に醸造所を構え、年に4万～5万本を出荷しています。昔ながらの古民家、蔵にヨーロッパテイストの建物が混在して独特の雰囲気。「事業というよりは家業ですね。家族で協力して営んでいますが、先代のものをそのまま引き継ぐのではなく、時代に合わせてワイン造りを刷新しています」と三代目醸造主である土屋幸三さんは話してくれました。