のほほん BOOKS&COFFEE(北杜市大泉町)
八ヶ岳南麗に " 山暮らし" をテーマにしたブックカフェが誕生
山梨県北杜市の県道28号線沿いにひっそりと佇むのが、2022年6月に誕生した "山暮らしのブックカフェ" 「のほほん BOOKS&COFFEE」です。ゆったりと流れる空気感の中で、自然のなかで読みたい本を手に取り、自分だけの時間に没頭できる空間は、八ヶ岳南麗のニュースポットとして注目を集めています。
北杜市は、晴天率が高く快適な気候が特徴で、東京から約2時間でアクセスできるため、近年都心からの移住者が増加しています。「のほほん BOOKS&COFFEE」のオーナーである渡辺潤平さんもまた、東京で日本を代表する企業の広告を手がけるコピーライターとして活動しながら、7年前から山梨との二拠点生活を始めた1人です。
「学生時代から山に登ったりと自然に触れることが好きであったこともあり、いつかは自然が豊かな場所に住みたいという憧れがありました。家族で二拠点生活の場所を探していたときに、時間がゆっくりと流れる八ヶ岳南麗の澄んだ空気感と、東京からのアクセスの良さに心惹かれてここに住むことを決めました。」
二拠点生活をする中で、自分の価値観を表現する書店を実現したい、とカフェがオープンする1年半前から都内の書店で書店経営の基本について学んだ後、「のほほん BOOKS&COFFEE」をオープンさせました。
人気コピーライターが提供する、自然の中で没入できる本空間
扉を開けて中に入ると、淡いブルーの壁にナチュラルな家具の色合いが外の自然と調和し、訪れる人々に日常の騒がしさから開放されたような安心感をもたらします。
注文したコーヒーが出来上がるのを待ちながら店内奥に進むと、渡辺さんが厳選して揃えた3000冊の本が出迎えてくれます。
「ととのう」「震える」「眺める」など、風変わりなジャンル分けがされており、言葉を生業としている渡辺さんらしさが表現されている本棚です。
「情報社会の中で、東京ではビジネス要素が強い本を読みますが、山梨に来ると心から読みたいと思える本を読みます。『のほほん BOOKS&COFFEE』では、山で読むと格別に愉しめる本を中心にセレクトし、自然のなかで没入できる本や、空間づくりにこだわっています。」
と渡辺さんが話すように、店内の温かな雰囲気と流れる自然な音楽、それらのすべてが、思わず長居したくなるような心地よさを提供しています。
一歩一歩、地域に溶け込む店づくりを目指して
購入した本を手に取り、ゆったりと椅子に座りながら、本の香りに合うコーヒーやスイーツを楽しむことができます。コーヒーは本に夢中になって冷めても美味しい、長野県の御代田(みよた)に拠点を置く「豆玄」で焙煎された " のほほんブレンド " です。コーヒーに合わせるスイーツは、北杜市にあるブラウニー専門店「こいのぼり」のチョコブラウニーや、「ぶーこっこ」の平飼いの卵と野辺山の牛乳を使った優しい甘さの濃厚なプリンなどが提供されています。
書店の奥にはキッズスペースが設けられており、地元の子供連れの方々にとって憩いの場となっています。オープンから1年半が経ち、徐々に八ヶ岳南麗の地域住民にとっての文化交流のハブとしても認識されてきました。
「長く続けることを大切にお店を育てていきます。大きなことはせず、一歩一歩地域に溶け込み、訪れた方が居心地が良いと感じていただける空間をつくっていきたいです。何度訪れても新たな発見があるように、本棚を常に新鮮状態に整っているよう心掛けていきたいです。」と渡辺さんは話します。
書店が少なかった八ヶ岳南麗に「のほほん BOOKS&COFFEE」ができたことで、自然の中で文化に触れる機会が生まれ、幅広い年齢層の方が楽しめる空間が生まれました。
お気に入りの1冊をゆっくりと探し、嬉しくなるものに囲まれながら贅沢な時間に浸ってみてください。
Article written by VALEM co., ltd.
のほほん BOOKS&COFFEE
山梨県北杜市大泉町西井出8240-8420
※詳細は下記URLを参照してください。
https://www.nohohonbooks.jp/
Instagram : nohohonbooks