人気の電動アシスト自転車。そのメリットや注意点、おすすめメーカーなどを解説
新型コロナで運動不足の人も多い中、自転車が人気です。通勤電車と比べて人との接触を大幅に減らせるため、政府も職場出勤に自転車通勤を推奨しています。日々の生活の足として、いま自転車、なかでも電動アシスト自転車が幅広い世代に支持されています。
電動アシスト自転車という名前は聞いたことがあっても詳しく知らない方が多いのではないでしょうか。ここでは、電動アシスト自転車のタイプや乗り心地、おすすめメーカーなどを紹介します。購入予定の方はもちろん、少しでも電動アシスト自転車に興味のある方はぜひ参考にしてください!
電動アシスト自転車とは?
電動アシストとは、ペダルを踏み込む力をモーターで補助することを言います。最近では、電力を走行中に充電したり、さらに電力を使わない新原理のアシスト自転車が開発されたりと、今、アシスト自転車シーンが熱いのです。
電動アシスト自転車(電動自転車)のメリット〜人気の理由
電動ならではの「スイスイ」感
座ったまま、坂をスイスイ登っている自転車を見かけたことはありませんか?それはきっと電動アシスト自転車です。
電動自転車の最大のメリットはちょっとペダルを踏んだだけで力強く加速すること。平地や坂でも立ちこぎせずにスイスイ進む感覚はクセになり、日々の生活を快適にしてくれること間違いなしです。
維持費
これは自転車全般に言えることですが、自動車や公共交通機関に比べて維持費が格段に下がるのもメリットです。もちろん自転車にもパンク修理代や雨具代、保険代など維持費がかかりますが、電車の定期代や車の燃料代よりも維持費を大幅に下回ることができます。
小回りの良さ
車で10分程のスーパーに買い物に出かけるなら、自転車で行っても時間的には差はあまりありません。電動アシスト自転車ならほとんど疲れないし、車では通りにくい小道も小気味よく走り抜け、移動をひとつの時間として楽しめます。
渋滞がない・環境保護
自転車には渋滞がありません。また、排気ガスもありませんので、環境に優しい移動手段です。
2020年オススメ電動アシスト自転車メーカー〜進化し続けるアシスト自転車
両輪駆動の電動アシスト自転車
両輪駆動の自転車はモーター部分が前輪に装着されています。試乗すると分かりますが、引っ張られる感じで進み、走行バランスの優れた自転車です。ブリヂストン社の商品は走行中に充電できるモデルもありオススメです。一回の充電で80km以上、130km以上走れるモデルなどがあります。
ブリヂストンの電動アシスト自転車
https://www.bscycle.co.jp/assist/
子乗せ特化型の電動アシスト自転車
小さなお子様を一緒に乗せて走行できる、主婦や働くママに最適な自転車です。選ぶポイントとしては、お子様の乗せ下ろしがしやすいこと、ヘッドガードまで一体感のある設計であること、自転車の重心が低く運転者がバランスを崩しにくいタイプがいいでしょう。前にお子様を乗せて走行するタイプは、視界やハンドリングなどに不安な要素が増えるので、あまりオススメしません。
おすすめの子乗せモデル、ブリヂストンの子乗せモデル
https://www.bscycle.co.jp/items/e-bicycle/assistaCSTD/
スポーツタイプのアシスト自転車
一口にスポーツタイプといっても、クロスバイクからオフロード、マウンテンバイクまでタイプは様々ですが、お好みのスポーツタイプを豊富なラインナップから選べるパナソニックの電動アシスト自転車もオススメです。なかでも高性能かつ安価で人気なのが、ベロスター(パナソニック)。平坦でも登り坂でも軽いペダルタッチでスイスイ進み、毎日の通勤通学をスタイリッシュに変えてくれます。
パナソニックの電動アシスト自転車
参考ページはこちらから
電力を必要としないアシスト自転車
電力を必要としないアシスト自転車?そんなものがあるの?と思ってしまうかもしれませんが、あるんです。 それがフリーパワー(株式会社FREE POWER製)というクランクです。クランクとはペダルが回転する部分のことで、下図のようにクランクに内蔵してあるシリコンがペダルを踏むことで圧縮され、その反発力によりギアの推進力を得る仕組みです。
フリーパワーの原理(フリーパワー社より許可を得て掲載)
このアシスト自転車に乗りたい場合は、フリーパワーを搭載した自転車を購入するか、今お持ちの自転車を自転車屋さんに持ち込んでフリーパワーを付けてもらうかのどちらかになります。ユーザーの評判も好調で、テレビ・メディアでも話題となっています。
開発元 株式会社FREE POWER
全国販売店 https://www.olympic-corp.co.jp/cycle/freepower/map
フリーパワーの取り付けやフリーパワー搭載の自転車の購入は代理店から可能です。
電動アシスト自転車(電動自転車)のデメリット
もちろん電動アシスト自転車にも、デメリットはあります。ここではその代表的なものをご紹介しますので、ご購入前にご確認ください。
移動範囲
これは自転車全般に言えることですが、車での移動と比べた場合、やはり移動距離は大きく制限されます。自転車は基本的に生活圏内での利用と捉えた方がいいでしょう。 内閣府の世論調査では、「自転車で行ける範囲」は7割の人が5kmまで、8割の人が10kmまでと答えています。
自転車で行ける範囲(世論調査)
出典:「歩いて暮らせるまちづくりに関する世論調査(平成21年)」(内閣府)を基に作成
バッテリー不足の問題(リチウムイオン)
最近では走行中に充電可能な商品や大容量充電の機種が出ているので、昔と比べるとバッテリーの問題は軽減されていますが、それでも充電は必須であり電池切れが起こることも変わりません。途中で充電が切れて坂を押して帰る、なんてこともあるようです。大事なのは、バッテリー残量に応じて適宜充電すること、そしてバッテリーの適切な管理です。
バッテリーは消耗品、適切な管理で寿命を延ばすことができます。直射日光が当たる場所に自転車を長時間駐輪しない、充電が終わったら速やかに接続を切る、長期間走行しない場合はバッテリーを外しておくなどの管理で、バッテリーの持ちは良くなるようです。また、充電してもすぐにバッテリーが切れてしまうようになったら、バッテリー交換が必要になりますので、購入店に相談しましょう。
停止距離や緊急回避時の性能
電動アシスト自転車は重量も重くパワーもありますので、停止制動やハンドリング性能は一般の自転車と比べると劣ります。特に乗り初めは注意が必要で、ヘルメットやグローブを装着したほうが良いでしょう。とはいえ、最近の電動アシスト自転車は性能や安全面が強化され、一般の自転車との差はそれほど感じないかもしれません。
電動アシスト自転車のメンテナンス
どんな自転車でも定期的なメンテナンスは必要です。チェーンやブレーキのチェック等は必ずしなくてはいけません。購入したお店や大型店舗で行ってもらうのがいいでしょう。近所の自転車屋さんも、自転車整備士という資格を持った方がいるので安心です。料金は500円~2,000円程度で、別途部品代がかかる場合もあります。
ネット購入・店舗購入の違い
ずばり店舗購入をオススメします。理由はサイズ感の把握です。大人用の自転車にサイズがあるの?なんて思った方は是非店舗で購入してください。大人でも体格はみな違い、実際にいくつかのサイズに乗ってみて最適な自転車を知ることが大事です。また、大型店舗だとアフターサービスが充実しているのもメリットですね。
自転車の知識があったり、メンテナンスをご自身か家族ができる場合はネット購入でもいいでしょう。
以上、いま人気の電動アシスト自転車のメリットやおすすめメーカー、注意点の解説でした。皆さんの自転車ライフに幸あれ!
Article written by ヒノキブンコ