検索エンジン「ダックダックゴー」とは?
ネットで何かを調べたり購入しようとするとき、多くの人がGoogleやYahoo!、Bingで検索します。これを『検索エンジン』と呼びます。
ホームページ、ショッピングサイト、画像、ニュース、SNSなど、インターネット上に存在するあらゆる情報から、素早く手軽に欲しい情報を得られる検索画面ということになります。
ダックダックゴー(DuckDuckGo)も最近、注目されている検索エンジンのひとつです。
- 目次
- 1. ダックダックゴーとは?個人のプライバシーを優先する検索エンジン
- 2.ダ ックダックゴーが支持される時代背景
- 3. ダックダックゴーのメリット
- ・クッキーが無効、利用データが記録されない
- ・フィルターバブルに陥らない
- 4. ダックダックゴーの使い方
ダックダックゴーとは?個人のプライバシーを優先する検索エンジン
ダックダックゴーは個人のプライバシーを最優先にする検索エンジンとして支持を受け、現在シェアを増やしています。
利用者の個人情報や検索履歴を記録しない、保存しないことを基本方針としています。
ダックダックゴーが支持される時代背景
現在、GoogleやYahoo!などの検索エンジンが高いシェアを占めています。それは、検索精度が非常に高いためです。欲しい情報が一回の検索で的確に得られやすく、また医療情報や金融など個人の『健康』や『財産』に関わる情報は専門家・専門機関が作成したウェブページが上位に表示されるように工夫されています。間違った情報や危険なサイトをクリックしてしまわないためです。これは個人の財産保護、セキュリティの観点から大切なことと言えます。
一方で、『検索精度・的確な広告表示』は『個人のプライバシー』とトレードオフの関係にあるのも事実です。
特別な設定をしなければ、クッキー(Cookie)がブラウザに保存・記録されます。クッキーとは、ログイン情報、行動データがパソコンやスマホなどに自動保存されるもので、利用者の利便性を向上するツールです。検索履歴、利用者情報(年齢、性別、居住市町村など)、IPアドレス、ウェブページの閲覧履歴などが含まれ、一定の条件の下で一部は広告配信事業者側にも保存されることがあります。その人の検索行動や閲覧履歴に基づいて、表示されるウェブ広告が検索者に最適化される、いわゆる『パーソナライズ』もクッキーに基づくものです。
本人が知らないところで企業のマーケティングなどに利用されることもあり、世界的にはクッキーの規制やユーザーへの表示義務規制が強化されつつあります。そのような背景にあって、ダックダックゴーが支持されているということになります。
ダックダックゴーのメリット
ダックダックゴーを使う2大メリットは『クッキーが無効である点』と『フィルターバブルを防げる点』でしょう
クッキーが無効、利用データが記録されない
ダックダックゴーの最大のメリットは、検索エンジン上での利用者の個人情報や検索履歴を記録しない点です。
自身が望めば、ダックダックゴーでもショッピングサイトのログイン情報(IDやパスワード)をブラウザ内に保存することはできますが、広告配信事業会社と共有されるような行動データや個人情報が含まれるクッキー情報は一切保存されません。
ただし、chromeやsafariなどのブラウザを使えば、そのブラウザには履歴やCookieが記録される場合があります。これに対して、ダックダックゴーのアプリやウェブブラウザをインストールすれば、クッキーは記録されません。
フィルターバブルに陥らない
フィルターバブルとは、利用者のこれまでの検索履歴や行動パターンを学習して、利用者が望む内容や利用者の考えに合うコンテンツが検索結果に表示されるようになり、利用者が自身の考えや観点と異なる情報から隔離されてしまう現象です。
泡の中で考えや嗜好が孤立してしまう様子に例えて、フィルターバブルと言われます。
ダックダックゴーの場合、誰もが同じ検索結果を得ることができます。個人情報や行動履歴が記録されたり利用されることがないためです。そのため、フィルターバブルになることはありません。
ダックダックゴーの使い方
個人情報を一切保存したくない、利用されたくないという方は、ダックダックゴーのウェブブラウザソフト(スマホならiOS用アプリやandroid用アプリ)をインストールするのがおすすめです。
ChromeやSafari、Edge、Firefoxなどのウェブブラウザを使うと、そのブラウザに履歴やCookieが保存される場合があるためです。
ダックダックゴーでも、自身の利便性のためにサイトへのログイン情報をブラウザに保存したり、ブックマークを保存することもできます。
以上、ダックダックゴーについてでした。進歩が著しく、専門的な言葉も多くてなかなか分かりづらいインターネット分野にあって、この検索エンジンは一つの選択肢になりそうですね。
written by ヒノキブンコ