山梨の野鳥 Vol.12(Wild birds of Yamanashi)
日に日に暖かさも増してきて、動きやすい季節になってきましたね。気持ちのいい陽気の中、散歩でもしながら鳥を探してみるのはいかがでしょうか。今回は、春に見られる鳥について紹介します。
ウグイス
「ホーホケキョ」という鳴き声を1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「春告鳥(はるつげどり)」という別名の通り、梅や桜が咲くころから平地で鳴きはじめ、春の訪れを伝えてくれる鳥です。
鳴く時は大きく息を吸い込みますので、近くで観察すると上半身を使って音を出しているように見えます。
不用意に接近して気づかれると、「ケキョケキョ」と鳴きます。これは警戒した時の鳴き声で、侵入した者や外敵への威嚇であるとされており、身をひそめてしまいます。
大きさはスズメほどと鳴き声の割に小さく、藪の中に逃げ込まれることが多いため、近くで撮るのはなかなか苦労します。
撮影地:北杜市大泉町
コガモ
つがいでいるところをたまたま撮ることができました。ハトよりは大きいですが、日本のカモの中では最も小さい種類です。一瞬マガモに見えますが、頭部の色合いが明らかに違います。勾玉(まがたま)型の暗緑色が特徴的です。
湖沼、河川、池、海岸などに群れでいることが多く、都市部の小さな川や公園の池でも見られます。地上や、逆立ちして水面下のエサ(植物性)をとりますが、潜水はしません。
カモ自体は種類も多く、見つけやすく、何よりオスは目立つ外見をしているケースも少なくありません。
ちょっとした息抜きで探すにはちょうど良い鳥カモしれません。
撮影地:北杜市大泉町
ゴジュウカラ
クマタカを追って清里の森林地帯を彷徨っているときに出会いました。
灰色と青色を程よく混ぜた青色の羽に白いお腹、目には黒いラインが入っています。見ているだけで癒されるジッと見ていたい鳥です。
木の幹に逆立ちして止まり、頭部を下にして幹を回りながら降りる習性があります。頭を逆さまにして降りる鳥はあまりいません。
繁殖期の3月から6月頃にはつがいで縄張りを持ちますが、非繁殖期は、シジュウカラなどの他のカラ類やコゲラと混群を形成することがあります。
撮影地:北杜市高根町清里