マルスの新ワイナリーは土地そのものの味を醸す(Mars' new winery brings the taste of the land itself)
147年という長い歴史を誇る鹿児島の本坊酒造は1960年、洋酒生産の拠点として山梨県石和町(現:笛吹市)に「マルス山梨ワイナリー」を設立しました。本坊酒造の洋酒部門である「マルス」ブランドは、創業当時からのイメージシンボルである"星"、それを火星であるMARS(マーズ)と、戦いの神、農耕の神という意味を持つ「MARS(マルス)」にちなみ名付けられました。世界に通じるワイン造りに情熱を注いできたマルス山梨ワイナリーは設立から57年を経て、2017年に醸造拠点を韮崎市の穂坂地区に移し、新たなワイナリーをオープンしました。
マルスワインはその土地の味わいを醸すテロワールにこだわっています。穂坂日之城農場は標高500メートルの場所に2.2ヘクタールの面積の自社農場を有しています。ここではマルスワインのなかでも最高品質のワインに使用するぶどうの、高低差のある傾斜を利用した垣根栽培を行っています。欧州系品種を多く栽培しており、なかでもヴィオニエという白ワイン品種は、日本でも栽培しているワイナリーは数少ないといいます。
傾斜の利用は醸造にも活かされており「グラヴィティ・フロー」と呼ばれる方法で上部の果汁タンクから階下の発酵タンクへと、自然の力を利用し移し替えています。これにより、ぶどうにかかる負担を軽減することができ、ぶどうのピュアな味わいを保つことができます。醸造棟は7月下旬~10月下旬の醸造シーズンは開放されており、自由に見学が可能。
そのほか、ビジター棟は眺望が美しいテラス、テイスティングバー、セレクトショップなどが併設されています。マルスワインのラインナップはもちろん、その他、山梨が産地の食品やブランドアイテムを中心にさまざまな商品が購入可能です。
マルス穂坂ワイナリー、おすすめの2本をセレクトしてもらいました。甲州種の果皮を醸したオレンジ・ワイン「オランジュ・グリ」は桃のような果実味溢れる味わいと花のような香りが楽しめます。
低温醸し仕込みの「穂坂マスカット・べーリーA コールド・マセレーション」もおすすめ。甘めなベリー系の香りが特徴でジューシーな味わい。
Article written by VALEM co., ltd.
マルス穂坂ワイナリー
韮崎市穂坂町上今井8-1穂坂自然公園先
Tel:0551-45-8511
※詳細は下記URLを参照してください。
https://www.hombo.co.jp/