the;kokubo(甲府市)
国母に帰ってきた唯一無二のカフェ
エスプレッソに果実の甘みを感じる。
the;kokubo(ザ コクボ)に足繁く通う方のなかには、それまでのコーヒーの概念を大きく変えられた方も少なくないはずです。
2018年に山梨県甲府市国母にオープンしたthe;kokuboは、手回しの直火焙煎で深煎りのエスプレッソが味わえる全国でも数少ないお店でしたが、2022年4月の火災に見舞われ全焼。
魂を込めてつくってきただけに、しばらく喪失感でメンタルの浮き沈みが激しかったというthe;kokubo代表の網倉正人さん。
しかし、火災の翌月にはキッチンカースタイルでの仮営業を再開し、翌年2023年2月には前店舗から200m程離れた場所に以前の雰囲気を残しつつも、更に凄みを増して再建されました。
みんなでつくりあげる、心みちる体験
火災の翌日、the;kokuboを何かの形でサポートしたいと全国のロースター仲間がすぐに連絡をくれ駆けつけてくれました。仲間の想いや、店が無くなったら困るというお客さまからの励ましが、早く再開しなくてはという使命感に変わったと言います。
店舗再建のためにすぐにクラウドファンディングを立ち上げ、寄付をして完了という一般的な単発型の支援ではなく、継続型支援という形をとることで、スタッフだけでなくみんなでお店をつくり上げていく、新たな支援の形を取りました。
the;kokuboを支えるたくさんの方の支援によってできあがった新店舗には、前店舗の鉄黒のイメージや緑の潤いを感じつつも、工場の倉庫というスケールの大きさを活かしゆったり寛げるようパーソナルスペースが広くとられています。
変わらない思いとこれからのthe;kokubo
今年5周年を迎えるthe;kokubo。
火災によって故障したエスプレッソマシーンは丁寧に修復し、今も大切に使っています。 コーヒーに真摯に向き合い、地産地消を大切にするというスタンスは店舗の場所を移してからも変わりません。
以前から構想にあったというthe;kokuboの焙煎所がもうすぐ山中湖にオープン予定です。これまでのお店がブレンドした豆を提供するスタイルから、ブレンドや焙煎、抽出方法をさらに細かく分け、足を運んでくれた方がより自分好みの究極のコーヒーを深掘りできるよう、コーヒースタンドも併設していきます。一般的に言われる、浅煎りは酸っぱい、深煎りは苦いという認識を払拭していくためにも、お客さまとコーヒーを語り合うことができる場をつくっていきたいと網倉さんは話してくれました。
大切なことは変わらず歩みつつも、唯一無二を追い求め挑戦しつづけるthe;kokubo劇場はこれからますます楽しみです。
ぜひ、皆さんもバージョンアップしたthe;kokuboに心みちる一杯を求めて足を運んでみてください。
Article written by VALEM co., ltd.
the;kokubo
山梨県甲府市国母4丁目21-10
※詳細は下記URLを参照してください。
https://thekokubocoffee.com/
Instagram : the_kokubo